厚生労働省は8月8日、超音波吸引器やその機能を持つ手術装置について、添付文書の改訂を指示した。「禁忌・禁止」の項に「悪性変化の否定できない子宮筋腫の乳化または破砕には使用しないこと(組織片が飛散することで、腫瘍細胞が転移するおそれがある)」を追記する。
米国食品医薬品局(FDA)が、子宮筋腫がある患者の治療に超音波吸引器を使用した場合、想定されていなかった子宮肉腫を播種する可能性があると報告したことを受け、改訂を求めた。
なお2016年には、内視鏡使用下で体腔内に挿入し、組織を切除する内視鏡用能動切除器具「モルセレータ」についても同様の理由で「使用上の注意」を改訂。悪性腫瘍またはその疑いがある場合、使用しないこととしていた。