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■NEWS 検査台から転落で骨折など9件、安全確保に身体固定を―医療機能評価機構

No.4923 (2018年09月01日発行) P.19

登録日: 2018-08-17

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日本医療機能評価機構は15日、検査や治療・処置の際に検査台から患者が転落し、骨折などの悪影響を生じた事例が相次いで報告されていると発表した。転落の危険性がある検査の際は、患者に説明した上で身体を固定し、安全を確保するよう呼び掛けている。

同機構の「医療安全情報No.141」によると、2014年1月~18年6月に報告された転落事例は9件。状況別の内訳は、頭部MRI、内視鏡検査、透視化での処置が各2件、心臓カテーテル検査、脳血管造影・血管内治療、胸部X線検査が各1件となっている。

頭部MRI検査の事例の1件では、認知症のある患者を検査台へ移動させた際に、看護師が診療放射線技師に認知症の情報を伝えず、患者との意思疎通が取れていると思い込んだ診療放射線技師は頭部のみを固定した。撮影開始10分後に患者が検査台にいないと気付いて検査室に入ると、患者は床に蹲っており、その後のX線撮影で右大腿骨頸部外側骨折が認められた。

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