日本医師会は19日の会見で、HPVワクチンをテーマにした公開フォーラムを日本医学会と合同開催すると発表した。日医はHPVワクチン接種の積極的勧奨を再開すべきとの立場だが、釜萢敏常任理事は「フォーラムでは団体の主張は前面に出さず、最近集積されてきた知見を整理することが目的」と述べた。一方で、勧奨再開には「幅広い国民の合意が必要」とし、フォーラムをその一助にしたい考えを示した。
フォーラムは10月13日午後、日本医師会館(東京都文京区)で開催。日本医学会ホームページ、郵便はがき、FAXで参加登録を受け付けている(先着500名)。2部構成で、第1部では、HPVワクチンを巡る世界の現況や安全性に関する疫学的研究について専門家が講演。第2部では、小児科医らが接種後の機能性身体症状の考え方やワクチンの有効性について報告する。
HPVワクチンを巡って両団体は、2014年12月にもシンポジウムを合同開催しており、15年8月には『HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き』を作成・公表している。