平均寿命日本一を奪還すべく、「健康長寿世界一復活プロジェクト」を進める沖縄県。その要となるがん対策の牽引役として、「沖縄県、特に離島に住んでいたから助からなかったという人はいないようにしたい」と、県内のがん医療の質の向上と患者の情報格差の解消へ精力的に取り組んでいるのが増田さんだ。
県の医療計画、がん対策推進計画の策定に携わり、タウンミーティングを開いて患者や一般市民、医療関係者の声を集め、2012年に施行された、沖縄県がん対策推進条例の制定にも尽力。県の在宅医療人材育成・質の向上センター長も兼任し、がん診療連携拠点病院の診療録からがん種別に標準治療実施率を調べ、がん治療の質の向上を図る活動も行う。
専門は血液内科。92年には県内初の骨髄移植を実施し、血液腫瘍の標準治療が受けられる環境を整えた。
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