【質問者】
張替秀郎 東北大学大学院医学系研究科血液・免疫病学分野教授
【血小板数の著増に伴うvon Willebrand因子の低下が原因。細胞減少療法を先行して行う】
本態性血小板血症は骨髄増殖性腫瘍のひとつで,血小板数の増加を特徴とします。生命予後は基本的に良好ですが,血栓症や出血がQOLの低下や死因となるため,これらの予防が治療の主眼となります。血栓症の既往があること,年齢≧60歳のいずれかを認める場合,血栓症の高リスク群として低用量のアスピリンと細胞減少療法薬(アナグレリドまたはヒドロキシカルバミド)の投与を行います。血小板数≧150万/μLやJAK2変異などを血栓症のリスクとする報告もあります。
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