薬物事犯全体に占める覚醒剤事犯が微減傾向を示す一方で、大麻事犯の検挙者数は近年大きく増加している。内閣府が厚生労働省、警察庁、海上保安庁のデータを集計したところによると、2017年の大麻事犯の検挙者数は3218人と過去最多を記録。18年の検挙者数も、警察庁集計分だけで3578人に上っており、3000人を上回る状況が続いている。その要因として厚労省は、危険ドラッグ規制の強化による大麻への回帰のほかに、若年層における濫用の増大を挙げている。近年の大麻事犯の4割強を占めるのは未成年者と20代だ。警察庁の調査によると、この年代は大麻の危険性に対する認識が特に低いことが分かっている。
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