国立がん研究センターはこのほど、2017年にがん診療連携拠点病院など809施設で血液がんと診断され初回治療を開始した5万1936例について、世界保健機関(WHO)の「血液腫瘍分類2017」に基づく詳細な分類別の症例数を公表した。13分類の中で最も多かったのは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などを含む成熟B細胞腫瘍(2万2652例)で、全体の4割強を占めた。年代別にみると、20歳未満では前駆型リンパ球系腫瘍が最も多かった。30代以上では成熟B細胞腫瘍の割合が大きく、特に50~70代では約半数を占めていた。70代以上では骨髄異形成・骨髄増殖性腫瘍・骨髄異形成症候群が大きく増加する傾向がみられた。
強は成熟B細胞腫瘍