ヤンセンファーマ、アストラゼネカ、日本イーライリリー、日本新薬の4社はこのほど連名で、前立腺癌治療薬「ザイティガ錠」(一般名:アビラテロン酢酸エステル)と前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア錠」(一般名:タダラフィル)の取り違えについて注意喚起する文書を公表した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)も9月10日にホームページなどで情報提供を行った。
両薬はいずれも泌尿器科用薬で、販売名が類似していることから2014年9月より注意を促してきたが、今年7月末までに18件の処方間違い・薬剤取り違え事例が報告されているという。
4社は処方・調剤誤りの防止策として、▶販売名、薬効、用法・用量等を確認する、▶処方オーダリングシステムを利用している場合は、薬剤名検索時に一般名または3文字以上入力した場合に該当する薬剤を表示させる―などを実施するよう求めている。