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日本における診断学教育の活動の実際(学生〜初期研修医)─指導対象者のレベルに合わせた教育を意識する[プライマリ・ケアの理論と実践(61)]

No.5011 (2020年05月09日発行) P.12

長野広之 (洛和会丸太町病院救急・総合診療科)

登録日: 2020-05-07

最終更新日: 2020-05-01

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SUMMARY
診断学とは問診,身体診察,検査を行い,得た情報を組み合わせて整理し診断に至るプロセスを学ぶ学問である。指導するにあたっては指導対象者のレベルを踏まえた上で,指導者が行っている臨床推論のプロセスを言語化することが必要になる。

KEYWORD
dual processes model
診断におけるプロセスにおいて,医師が直観的思考(system 1)と分析的思考(system 2)の2つの思考を行ったり来たりすること。直観的思考は経験を積んだ熟練者が得意とするとされる

長野広之(洛和会丸太町病院救急・総合診療科)

PROFILE
大阪大学医学部卒業。天理よろづ相談所病院にて初期研修,同内科ローテイターコースにて後期研修,2015年度チーフレジデント,2016年より総合内科スタッフとして勤務し,2017年より洛和会丸太町病院救急総合診療科医員。

POLICY・座右の銘
一番いけないのは自分なんかだめだと思いこむことだよ

1 診断学教育とは

診断学とは問診,身体診察,検査などから得た情報を医学言語化しプロブレムとして整理し,それらを組み合わせた上で鑑別診断を挙げ,diagnostic planを立て診断を絞っていくプロセスを学ぶ学問である。

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