前⽇の午前中,左側胸部痛を⾃覚し,改善しないため当科を受診した。左側胸部痛は体幹の右回旋,左側屈時にのみ⽣じ,瞬間的にピークに達し数秒で消失する間⽋痛である。呼吸,体位による症状の変化はない。既往歴や⽣活歴に特記事項なし。
⾝体診察では,体温36.9℃,脈拍95/分(整),⾎圧139/89mmHg,SpO2 98%(RA)。第9肋間と中腋窩線との交点に⾃発痛および圧痛を認める(図1)。介達痛はない。同部位に痛覚・触覚過敏を認め,⽪膚をつまむだけでも痛みが⽣じるが,⽪疹はみられない。
⼀般⾎液・⽣化学検査は正常範囲。