SUMMARY
地域包括ケアシステムが推進され,「かかりつけ医」が地域医療の中心的な役割を担う中,そこで協働する診療所看護の役割も大きい。診療所看護の役割は,外来機能,在宅支援機能,地域支援機能,社会的支援機能など多岐にわたる。
KEYWORD
プライマリ・ケア看護師
地域を基盤として,継続的に展開される包括的かつ全人的なプライマリ・ケアについて,その知識,技能および態度を修得するためにプライマリ・ケア領域の研修を行い,日本プライマリ・ケア連合学会が認定する看護師,保健師および助産師1)。
PROFILE
看護師。内科病棟で6年間勤務した後,診療所看護師として勤務を開始し,現在24年目。診療所看護師長,法人副看護部長。2001年介護支援専門員取得,兼務。CFMD診療所看護指導者研修(現・プライマリ・ケア診療所看護師研修)修了。
POLICY・座右の銘
一期一会
地域包括ケアが推進される中,診療所の看護実践には領域を越えた総合的な能力が求められている。地域では,プライマリ・ケア看護の必要性が語られ,2019年から日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア看護師の養成が始まった。診療所看護の対象は地域に暮らすすべての人々である。在住,在勤,年齢や疾病の有無にかかわらず,予防医療から人生の最終段階まで,ライフステージに応じた健康課題をアセスメントし,本人とその家族(または取り巻く人々,以下同様)に,長期間継続的に寄り添う。