日本集中治療医学会、日本救急医学会は9日、COVID-19薬物療法ガイドラインを改訂した。抗体カクテル療法のCQを追加したほか、全CQの全面改訂を行った。
同ガイドライン「COVID-19薬物療法に関するRapid/Living recommendations」は、両学会合同でGRADEシステムに則り作成した日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2020の経験を活かして、作成したもの。初版は2020年9月9日で、今回は第4.0版になる。
第4.0版は抗体カクテル療法(カシリビマブ/イムデビマブ)に関するCQを追加し、「酸素投与を必要としない軽症COVID-19患者にカシリビマブ/イムデビマブの投与を強く推奨する」とした。
一方、酸素投与を必要とする中等症患者、人工呼吸器管理等を要する重症患者に対するカシリビマブ/イムデビマブの投与については、「現時点では推奨を提示しない」と記載した。本編と付録は下記URLから閲覧できる。
・ガイドライン本編 ver.4.0
https://www.jsicm.org/news/upload/J-SSCG2020_COVID-19_1_ver.4.0.0.pdf
・ガイドライン付録 ver.4.0
https://www.jsicm.org/news/upload/J-SSCG2020_COVID-19_2_ver.4.0.0.pdf