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■NEWS 中和抗体薬ロナプリーブ、往診による投与も可能に─電話対応できる体制などが条件

No.5084 (2021年10月02日発行) P.71

登録日: 2021-09-24

最終更新日: 2021-09-24

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厚生労働省は9月17日、軽症~中等症のCOVID-19患者に対する抗体カクテル療法で使用する中和抗体薬「ロナプリーブ点滴静注セット」(一般名:カシリビマブ・イムデビマブ)について、往診による患者の居宅での投与を進めていく方針を決めた。

患者の居宅(高齢者施設等を含む)でのロナプリーブ投与が認められるのは、「24時間以内の患者の病態の悪化の有無を確認できる体制」(投与完了直後の経過観察、夜間・休日含め患者からの電話に対応できる体制など)が確保されており、それを厚労省も確認している場合。

条件を満たせば、高齢者施設に従事する医師も投与することができる。

厚労省は17日付で全国に送付した最新版のQ&A(事務連絡)の中で、これらの方針を明記するとともに、必要な体制の確保を速やかに確認するため、都道府県に対し、実施を希望する管内医療機関と検討している段階から同省に連絡するよう求めている。

■投与後95%が「軽快」

東京都モニタリング会議の資料によると、9月3日時点でロナプリーブ投与から14日以上経過した420人の患者のデータを分析したところ、「軽快」は400人(95.2%)。そのうち166人(41.5%)は投与から2日後までに軽快している。「非改善」19人(4.5%)のうち15人(78.9%)はワクチン未接種だったとされている。

【関連資料】

中和抗体薬(カシリビマブ・イムデビマブ)に関する質疑応答集(Q&A)(7月20日付厚生労働省事務連絡(8月13日、8月18日、8月25日、9月10日、9月17日一部改正)) 

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