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特集:若年女性の裂肛を治療する

No.4816 (2016年08月13日発行) P.25

松島誠 (松島病院大腸肛門病センター総院長)

登録日: 2016-09-16

最終更新日: 2016-11-21

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監修:松島 誠(松島病院大腸肛門病センター総院長)

裂肛は日常診療においてよく遭遇する疾患で,その多くは外的因子により発症し,ほとんどが保存的に治療可能である。すなわち,裂肛は生活習慣病とも言える予防可能な疾患であり,裂肛治療の目的は慢性化・潰瘍形成・狭窄化を回避することにある。男女問わず全年齢層にみられる疾患であるが,生理や妊娠に伴うホルモンバランスの変化,妊娠・授乳,ダイエットなどの関連で若年女性に多く,高齢者には少ない傾向を認める。比較的治療しやすい良性疾患ではあるが,炎症性腸疾患や感染症,肛門癌,大腸癌などとの鑑別に留意し,速やかに症状を改善させることが肝要であると考える。
今回は,肛門疾患の診療経験が豊かな肛門科専門医3名にご執筆頂いた。本特集が先生方の診療の一助になれば監修者として望外の喜びである。

1 若年女性における裂肛の概要
東京山手メディカルセンター大腸肛門病センター医長 古川聡美

2 裂肛の保存的治療
マリーゴールドクリニック院長 山口トキコ

3 裂肛の外科的治療
松島病院大腸肛門病センター/松島ランドマーククリニック院長 松村奈緒美

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