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AMLに対する臍帯血移植の前処置をどうするか?

No.5084 (2021年10月02日発行) P.49

上村智彦 (原三信病院血液内科主任部長)

内田直之 (虎の門病院血液内科部長)

登録日: 2021-10-04

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  • 同種移植幹細胞源は,血縁,非血縁ドナーに加え,移植後シクロホスファミド(posttransplantation cyclophosphamide:PTCy)法の普及によるHLA半合致ドナー,臍帯血と多様な選択が可能となりました。急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)の臍帯血移植ではどのような前処置が望ましいでしょうか。また,全身放射線照射(total body irradiation:TBI)やブスルファン,メルファランはどのように使いわけ,あるいは併用すればよいのでしょうか。生着,抗腫瘍効果,毒性の観点から,TBIや薬剤の選択,具体的な薬剤投与量等とその調節についてご教示下さい。
    虎の門病院・内田直之先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    上村智彦 原三信病院血液内科主任部長


    【回答】

    【アルキル化薬2剤,もしくはアルキル化薬とTBIとの組み合わせが推奨される】

    同種移植の前処置には,腫瘍をできる限り減少・根絶させることと,ドナー細胞が生着できるようホストの免疫機能を十分抑制することが必要です。臍帯血に含まれるT細胞のほとんどは免疫学的に未熟なナイーブT細胞で,骨髄や末梢血を用いた移植よりも生着不全が多いことが問題でした1)。骨髄・末梢血幹細胞移植の前処置として頻用されるフルダラビンと静注ブスルファンの組み合わせは,臍帯血移植では生着不全率が著しく高いことが示され,ホストの免疫抑制が十分でないことが示されました2)。これにTBIやアルキル化薬であるメルファランを追加すると,90%を超える生着率が達成できることがわかっています3)~5)

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