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嘔気,発熱,腰痛で来院した1型糖尿病の43歳女性[鑑別診断塾入門(16)]

No.5092 (2021年11月27日発行) P.11

塩尻俊明 (国保旭中央病院総合診療内科部長)

登録日: 2021-11-26

最終更新日: 2021-11-24

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【現病歴】1型糖尿病で通院中,X-10日,全身倦怠感と嘔気。X-5日,38.9℃の発熱があり,近医を受診しメトクロプラミド,アセトアミノフェンを処方され帰宅。全身倦怠感,嘔気は残存。食事は一口程度,水分250mL。X-3日,近医を再診し,尿潜血新規陽性でセフカペン ピボキシルが処方された。X-2日,腰痛を自覚,体動で増悪しない。X-1日,解熱せず,まったく食べられずインスリンを打てなくなったため来院。

<その他の情報>
嘔気は食事で極端に悪化はしない。腰痛は突然ではなく,持続的で体動・食事で増悪なし。

【既往歴】4年前に1型糖尿病。3年前に子宮筋腫手術。5カ月前に左腎結石・尿管結石の体外衝撃波結石破砕術(ESWL)。
【内服薬】インスリンリスプロ8-6-6U,インスリングラルギン12U,メトクロプラミド15mg,アセトアミノフェン1200mg,セフカペン ピボキシル300mg
【生活歴】主婦。飲酒・喫煙なし。
【バイタルサイン】BP 99/66mmHg,PR 76/min,RR 16/min,BT 37.2℃,SpO2 99%(RA),意識清明
【身体所見】左右に肋骨脊柱角(CVA)圧痛あり。椎体の叩打痛なし。アキレス腱反射正常,振動覚内果で14秒。皮疹なし。

 キーワード 
・10日の経過からの嘔気
・5日前からの発熱
・体動で増悪しない腰痛
・左右にCVA圧痛あり
・尿潜血

考えられる診断は?

A. 閉塞性腎盂腎炎
B. 椎体炎
C. 腎梗塞
D. 抗GBM病
E. IgA血管炎

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