サル痘(monkeypox)は,オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルス感染症で,1970年にヒトでの感染が発見されて以来,中央アフリカから西アフリカにかけて流行しています。WHOから,2022年8月15日時点で,89カ国と地域で2万7814例の確定例,11例(アフリカ7例,スペイン2例,ブラジル1例,インド1例)の死亡例が報告されています。
前回(No.5127)は,サル痘への備えとして基本的事項について解説しました。今号では,今回の流行に関する特異的な事項について解説します。
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