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ラインファーマ:経口人工妊娠中絶薬「メフィーゴ」、薬事審部会が承認了承[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.5155 (2023年02月11日発行) P.15

登録日: 2023-02-07

最終更新日: 2023-02-07

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薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は1月27日、ラインファーマが申請している経口投与の人工妊娠中絶薬「メフィーゴパック」(一般名:ミフェプリストン/ミソプロストール)について承認することを了承した。ただ「社会的関心が高く、慎重な審議が必要」であることから、製造販売後の管理方法も含めてパブリックコメントでの意見募集を実施し、その上で親会議の薬事分科会で再度審議することにした。

メフィーゴは、妊娠の維持を阻害する抗プロゲステロン作用を持つミフェプリストン(1剤目)と、子宮収縮作用を持つミソプロストール(2剤目)で構成されている。妊娠成立後一定の時期に適切な間隔で投与することで妊娠の継続を中断し、人工妊娠中絶に至らせる。

日本では現在、中絶の手法の選択肢は外科的処置しかなく、メフィーゴが承認されれば国内初の人工妊娠中絶薬となる。

「妊娠63日以下で人工妊娠中絶の適応となる120例」を対象としたメフィーゴの国内第3相試験では、2剤目のミソプロストール投与後24時間までの人工妊娠中絶成功率は93.3%に上ったことが確認されている。主な副作用は、下腹部痛(30.0%)、嘔吐(20.8%)だった。

パブリックコメントの募集期間は2月1日〜2月28日。

「メフィーゴパック」の効能・効果/用法・用量
【効能・効果】子宮内妊娠が確認された妊娠63日(妊娠9週0日)以下の者に対する人工妊娠中絶 
【用法・用量】ミフェプリストン錠1錠を経口投与し、36〜48時間後の状態に応じてミソプロストールバッカル錠4錠を左右の臼歯の歯茎と頬の間に2錠ずつ30分間静置(静置後、錠剤が残った場合は飲み込む)

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