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胸部誘導/Precordial leads[Dr.ヒロの学び直し!心電図塾(第22回)]

No.5158 (2023年03月04日発行) P.8

Dr.ヒロ|杉山裕章

登録日: 2023-03-03

最終更新日: 2023-03-01

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第19回(No.5152)で標準肢誘導を扱いましたが,今回は胸部誘導(precordial/chest leads)にフォーカスして解説します。心臓の“真上”に電極を置いて記録するという,“ザ・心電図”のイメージそのものだと思います。

今回もクイズ形式でお届けいたしますので,気楽に読み進めて頂ければと思います。

問題1:胸部誘導の電極の正しい装着法は?

これができなければ話は何も始まりません。あれこれ言葉で説明するより,図で示したほうが早いでしょう(図1)。何番目の肋間なのかとメルクマール(目印)となる3本の線に特に着目しましょう。

  

ここで大事な点。V1誘導を記録するための電極を“V1電極”と呼んでしまいたくなりますが,「C1電極」というのが正確な表現です。ボクは“Chest”の頭文字だと思っています。

国内メーカーの心電計では,胸部に“シール”感覚のディスポ電極を貼り,次のような“色付きクリップ”でつまむケースが大半と思われます。

C1:赤C2:黄C3:緑C4:茶C5:黒C6:紫

欧米ほか諸外国では,微妙に違う色使いだったり,全部が白(または茶)のようなパターンもあるようですよ。ですから,電極は何色かではなく,「C」と呼ぶべきかと思います。

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