定期接種として公費で接種が受けられるHPVワクチンに、4月1日からMSDの9価ワクチン「シルガード9水性懸濁筋注シリンジ」が追加された。これを受け、MSDは3日、「世界では50以上の国と地域が9価HPVワクチンを定期接種に採用しており、米国を含む諸外国では概ね11〜13歳を対象に9価HPVワクチンの2回接種が推奨されている。日本でも世界と同様の接種環境が整ってきたことは、日本における子宮頸がん予防の推進にとって大きな意義がある」とのステートメントを発表した。
「シルガード9」は、平成9年度〜平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日〜2007年4月1日)の女性に対するキャッチアップ接種でも使用可能となる。
MSDによると、「シルガード9」は、9つのHPV型(6、11、16、18、31、33、45、52、58型)に対応した9価HPVワクチンで、子宮頸がんの原因となるHPV型の88.2%をカバーし、従来の4価HPVワクチンと比較して、より広く子宮頸がんを予防することが期待されている。
9価HPVワクチンは、従来の3回接種に加え、9歳以上15歳未満の女性に対する2回接種が今年3月に薬事承認され、定期接種では小学6年生から15歳未満の女性に対する2回接種も可能となっている。
定期接種として公費で接種が受けられるHPVワクチン
2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)