地域に貢献する医師を顕彰する第12回「日本医師会 赤ひげ大賞」(主催:日本医師会、産経新聞社)の表彰式が3月1日、都内で開催され、大賞受賞者の5名に記念の盾などが贈られた。
挨拶に登壇した日医の松本吉郎会長は「受賞者は献身的に医療活動に従事され、地域にとって欠かすことのできない存在。1人の医師としても敬意を表する。国民の方々には、このように素晴らしい医師が全国各地にたくさんいることを知っていただき、信頼できるかかりつけ医を見つけたいと思ってもらいたい」と述べた。
岸田文雄首相はビデオメッセージを寄せ、「長年にわたり地域住民の健康を支え続けている皆様の崇高な使命感と行動力はまさに現代の赤ひげ先生であり、全国津々浦々で地域医療に携わる医師の方々の励みになる」と称賛。人口減少に伴う医療提供体制確保の問題にも触れ、地域ごとに必要な医療を必要なときに受けられる体制を確保していくための制度設計に意欲を見せた。
大賞受賞者は、清水三郎氏(千葉県、清水三郎医院 院長)、安福嘉則氏(岐阜県、関市国民健康保険洞戸診療所 医師)、亀井克典氏(愛知県、かわな病院在宅ケアセンター センター長)、武田以知郎氏(奈良県、明日香村国民健康保険診療所 管理者)、北野明子氏(福岡県、きたの小児科医院 院長)の5名。
「赤ひげ大賞」は、地域の医療現場で長年にわたり、健康を中心に地域住民の生活を支えている医師にスポットを当てて顕彰することを目的として2012年に創設された。