良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo:BPPV)の多くは後半規管に病巣のある後半規管型BPPVであり,頭位変換眼振検査により診断する。
坐位から右下あるいは左下懸垂頭位へ頭位を変換させる頭位変換眼振検査により,垂直回旋混合性眼振が解発される。右耳が患側の場合,坐位から右下懸垂頭位への頭位変換により,上眼瞼向き眼振と反時計回りの回旋性眼振が混合した眼振が解発される。次に右下懸垂頭位から坐位への頭位変換により,方向が逆転した下眼瞼向き眼振と時計回りの回旋性眼振が混合した眼振が解発される。
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