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ショックの気づき:血圧が下がる前に介入を[〈from総合医育成プログラム〉プライマリ・ケアで役立つクリニカルパール(2)]

No.5243 (2024年10月19日発行) P.14

小田浩之 (飯塚病院総合診療科診療部長)

登録日: 2024-10-16

最終更新日: 2024-10-15

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T&A救急初療(病院版)編② 日本プライマリ・ケア連合学会監修

本連載では,日本プライマリ・ケア連合学会/全日本病院協会が実施している「総合医育成プログラム」の中から,選りすぐりのクリニカルパールを紹介します。現場のニーズを熟知しているエキスパートが,プライマリ・ケア医にとって「まさにそこが知りたかった!」というポイントをわかりやすく解説します。

今回のクリニカルパール循環血液量減少性ショックは「心拍数増加→末梢血管収縮→血圧低下」と進行する。
徐脈+低血圧は,心拍数を増やしたくても反応できない特殊な状態!
エピネフリン(Epi)とECG,超音波も早めに検討! 超えも~い(E:エピネフリン・ECG・超音波,M:モニタリング,O:酸素投与,I:静脈路確保)!

1 ショック=血圧低下と思っていませんか?

ショックにおいて,血圧低下は必須ではありません。ショックは「酸素供給の減少,酸素消費量の増加,不適切な酸素利用の複合による組織の低酸素状態」と定義されます。血圧低下は多くのショック患者に生じますが,ショックの初期において正常血圧であったり,血圧が上昇していたりすることもあります。低血圧の患者さんが必ずショックになるということでもありません。

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