70歳代,男性。2日前より気分不良,嘔気,腹痛,下痢が出現。近医を受診し,経過観察をしていたが,2日後に再診したところ,右下腹部に圧痛・反跳痛が認められた。血液検査では,炎症反応の上昇もみられたため,当院を紹介受診した。また,発熱や右下腹部痛が認められたため,精査目的に腹部造影CTを施行した。
既往歴:高血圧症,高尿酸血症。腹部手術歴:なし。
来院時検査所見:体温38.5℃,その他vital signに異常なし。腹部所見は平坦だが,右下腹部はやや硬い。右下腹部を最強点とする圧痛あり。腹膜刺激徴候あり。最終飲食は当日朝,最終排便は1日前に下痢。