株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

がん対策加速化プラン策定に向けた議論がスタート

No.4764 (2015年08月15日発行) P.10

登録日: 2015-08-15

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

厚労省のがん対策推進協議会は7月29日、「がん対策加速化プラン」と次期がん対策推進基本計画に向けた議論を開始した。
がん対策加速化プランはがん対策の強化が目的で、安倍晋三首相が6月に塩崎恭久厚労相へ年内の策定を指示。(1)予防の強化、(2)難治性がんの研究など治療・研究、(3)緩和ケアや地域医療、就労問題などがんとの共生─の3つが柱となる。
がん対策推進基本計画については、2017年度から始まる5カ年の第3期基本計画の内容を議論する。協議会は6月、12年度から始まった第2期基本計画の中間評価報告書を取りまとめている。
報告書では、「75歳未満の年齢調整死亡率を20%減少させる」との数値目標の達成が難しい状況を踏まえ、喫煙率減少やがん検診受診率向上などが必要と提言。在宅医も緩和ケア研修会を受講できる体制の構築や、在宅医療・介護体制の整備を進めることも盛り込まれた。
29日の会合では、会長に門田守人氏(がん研有明病院名誉院長)を再任。年内にがん対策加速化プランを取りまとめ、17年6月をメドに第3期基本計画を策定するスケジュールを確認した。


関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top