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予防接種事故、昨年度は5685件 - 「接種間隔の間違え」が最多

No.4777 (2015年11月14日発行) P.10

登録日: 2015-11-14

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厚生労働省は10月29日、2014年度に国内で発生した予防接種時の事故は5685件に上り、そのうち「接種間隔の間違え」が2777件(48%)と最も多かったことを明らかにした。
同日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会に報告した。ほかには、「期限切れワクチンの使用」(16%)、「不必要な接種(医学的に妥当な説明と同意に基づくものは含まない)」(11%)、「対象者を誤認して接種」(6%)─などが多かった。
使用済み針の使用など接種器具の不適切な取り扱いのうち、血液感染を起こし得るものは14件(0.3%)。
このうち5件については、事例の概要も報告された。注射器がトレーに2名分用意してあったが、使用済み注射器をトレーに戻してしまったため、未接種者1名に対し誤ってインフルエンザワクチンを使用した事例では、被接種者に感染症に関する検査を実施し、いずれも陰性だった。
血液感染を起こし得る他の13件についても、現時点ではいずれも健康被害等の症状は報告されていない。


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