厚生労働省は16日、厚生科学審議会の指定難病検討委員会(水澤英洋委員長)に、新たに医療費助成の対象とする指定難病の候補222疾病を提示した。今後は疾病群別に対象疾病の選定を進め、各疾病が要件(表1)を満たすかどうか議論する。関係学会の意見も踏まえ、年内にも取りまとめる。
現在、難病医療法に基づき医療費助成の対象となっている指定難病は、2015年1月の第1次実施分110疾病と、同年7月の第2次実施分196疾病の計306疾病だが、400以上の疾病の検討が積み残しとなっていた。
今回提示されたのは、来年度に医療費助成を開始する第3次実施分の候補(表2)。2014~15年度に厚労省研究班が研究した疾病と、小児慢性特定疾病の患者が成人すると助成を受けられなくなる問題を解消する観点から、小児科学会が要望した疾病が中心。