てんかん専門医の福智寿彦氏(愛知・すずかけクリニック院長)は12日、大塚製薬のプレスセミナーでてんかん患者のリカバリー支援について講演し、「患者が自分らしい生き方を実感できるようなサポートが必要」と訴えた。
福智氏は、QOL改善の観点から、「発作を抑制することを重視しがちで、患者の生活に目を向けていない医師もいる」と指摘。「薬を変えたり減らしたりすることで、勉強や妊娠などできることが増える」と患者の生活の幅を広げることの重要性を訴えた。てんかんは主に小児科、精神科、脳外科、神経内科で診療することから、「どの科の医師も“リカバリー”の視点を持って治療に当たってほしい」と強調した。