【Q】
慢性リンパ性白血病(chronic lymphocytic leukemia:CLL)はわが国では稀な疾患と思われます。この疾患の診断や治療方法について,新潟大学・瀧澤 淳先生のご教示をお願いします。【A】
末梢血中に5000/μL以上のリンパ球増多が3カ月以上続く場合,CLLの可能性を考え,細胞形態とフローサイトメトリー(flow cytometry:FCM)検査による免疫形質の確認を行う必要があります。免疫形質がB細胞性の場合,CLLと鑑別を要する疾患として,前リンパ球性白血病(prolymphocytic leukemia:PLL),ヘアリーセル白血病(hairy cell leukemia:HCL),悪性リンパ腫の白血化などが挙げられます。