【Q】
ビタミンD欠乏性くる病は近年再び増加傾向にあり,注目されています。その中で,軽症のビタミンD欠乏性くる病では,ビタミンD製剤を投与しなくても,食事指導と生活習慣の改善により速やかに軽快する症例をときどき経験します。【A】
ビタミンD欠乏症は,ビタミンD欠乏の程度や,欠乏状態に置かれた期間によって,必要とする治療期間や治療法が様々であることは,ご経験の通りと思います。受診したときは既に回復経過にある例や,昔はひどいO脚と成長障害があったにもかかわらず改善した例など,自然に改善する例もありますし,食事や紫外線の生活指導だけで改善することもあります。