厚生労働省では現在、医師偏在対策について、従来のような医師の職業選択の自由を尊重した対策だけでなく、「一定の規制」を含めた強力な偏在対策も視野に入れた検討が進められている。
厚労省の「医療従事者の需給に関する検討会」の下部に設置された「医師需給分科会」が6月に公表した中間取りまとめでは、その具体的な対策の内容がいくつか示されており、「医学部入学」という医師養成の“入口”で打つべき対策として「より地域定着率の高い入学枠(地域枠)の検討」が掲げられている(図1)。地域枠はいわば「強力な偏在対策」の一番手に据えられているのだ。
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