国際アルツハイマー病協会が昨年8月に公表した『世界アルツハイマー報告書2015』によると、世界の認知症患者の数は2050年に1億3200万人に達する可能性があるという。これは2015年現在(約4680万人)の患者数の約3倍に当たる。毎年約990万人が発症し、3.2秒ごとに1人増え、20年ごとに2倍になる計算だ。
同報告書では認知症にかかる医療費も推計。2015年現在その額は8180億米ドル(約93兆円)だが、2030年までには2兆米ドル(約226兆円)に達する見込み。
背景には低・中所得国を含む世界的な高齢化の進展があり、認知症対策は世界共通の重要課題と言える。
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