(質問者:千葉県 K)
腹部超音波検査前に食物や水分を摂取した場合には,当然のことながら胆囊検査の結果(長径,短径,容積)に影響が出ることが考えられます。これは,胃に食物が入ることによって起こる迷走神経の刺激やOddi括約筋の弛緩が原因と考えられています1)2)。胆囊の長径への影響は,水では1.2mm,緑茶では0.8mm,オレンジジュースでは3.2mm,牛乳については,含まれる脂質の影響によって18.4mmの収縮が認められますが,水,緑茶やオレンジジュースは摂取後60分,牛乳は摂取後120分で摂取前の胆囊長径に戻ることが報告されています3)。したがって,水や緑茶などであれば胆囊の収縮に影響はないと考えられるでしょう。
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