厚生労働省は11月22日、下記の添付文書改訂指示を発出した。
ポラプレジンクで銅欠乏症の副作用
胃潰瘍を効能・効果とするポラプレジンク(商品名:プロマック顆粒15%、同D錠75、ゼリア新薬工業ほか)は、味覚障害に対する処方も保険審査上認められており、胃潰瘍以外にも広く使用されている医薬品。同剤は2013年度以降、銅欠乏症に関連する副作用が9例集積しており、その中には、重篤な汎血球減少や貧血を来して輸血を要し、同剤の投与中止が遅れた症例が報告されたことから厚労省は、重大な副作用の項に「銅欠乏症」を追記するよう指示した。
さらに厚労省は、日本医師会や日本内科学会、日本消化器病学会、日本腎臓学会などの関係学会に対し、同剤に関し①亜鉛を含有するため、亜鉛により銅の吸収が阻害され、銅欠乏症を起こすことがある、②栄養状態不良の患者で銅欠乏に伴う汎血球減少や貧血が報告されているので、患者の症状や臨床検査値に注意する、③異常が認められた場合には適切な処置を行う─との留意事項も周知した。
残り416文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する