厚生労働省の疾病対策部会指定難病検討委員会は12日、来年4月から医療費助成を開始する指定難病(用語解説)として、24疾病(表)を選定した。既存の306疾病と合わせると、指定難病は計330疾病となる。同省は2017年度予算の成立を待ち、来年3月までに告示を行う方針。
24疾病のうち患者数が多いのは、虹彩が欠損する遺伝性疾病の無虹彩症(約1万2000人)、先天的に角膜混濁を来す前眼部形成異常(約6000人)など。
同委員会は、今年3月までに研究班による情報収集や学会からの要望がなされた222疾病を検討対象とし、うち38疾病が指定難病の要件を満たすと判断。既存の指定難病に含まれる疾病などを再整理し、24疾病を選定した。
【指定難病】:難病医療法に基づき助成対象とする難病。指定要件は、発病機構が明らかでなく治療法が未確立で、長期の療養を必要とする難病のうち、患者数が概ね人口の0.1%程度以下で、客観的な診断基準が確立していること。