厚生労働省は12月27日、パウダー付き医療用手袋の流通を2018年末までに差し止め、パウダーフリー手袋への供給切り替えを求める通知を、日本医療機器産業連合会、日本グローブ工業会などの団体に対し発出した。
パウダー付きは安全性上のリスクの恐れ
12月19日に米国食品医薬品局(FDA)が流通差し止め措置を発表したことを受けたもの。FDAはパウダー付き手袋に付いているコーンスターチ等について、まれにアレルギーを誘発する可能性があることや、肉芽腫や術後癒着の形成リスクを高める恐れがあることが報告されていることから、安全性上のリスク要因になりうるとしている。
パウダーフリー手袋への供給切り替えが完了するまでの間の対応として、厚労省は業界団体に対し、安全性上のリスクや供給切り替えについて、医療機関等に情報提供を行うよう要請している。さらに、添付文書の「使用上の注意」の項に同趣旨の内容が記載されていない場合には追記するよう求めている。