日本医師会は15日、会員を対象に昨年実施した「喫煙意識調査」の結果を公表した。医師の喫煙率は男性10.9%、女性2.4%で、2000年の調査開始以降、着実に低下していることが示された。
調査は4年ごとに行っており、今回は昨年1月~7月に会員から無作為抽出した男女7500名に対して実施(解析例5583)。喫煙率は男性10.9%、女性2.4%で、00年(それぞれ27.1%、6.8%)から調査を重ねるごとに低下している(図)。
年齢階級別、診療科別にみても、男性ではほぼすべてで喫煙率が有意に低下。女性では40、50代と70代以上、サンプル数の多い内科・小児科に加え皮膚科で有意な低下がみられた。喫煙に陽性に関連する要因は、「男性」「飲酒頻度が多い」「運動習慣がない」「幸福度が低い」など。
日本たばこ産業(JT)による昨年の調査では、一般国民の喫煙率は男性29.7%、女性9.7%で、医師はそれに比べて低かった。