10日前の夕方から発熱,頭痛が出現。近医でオセルタミビル,アジスロマイシンで加療されたが発熱が持続したため,7日前に総合病院内科へ入院した。さらに3日前から尿閉が出現し,精査目的に当科を紹介受診した。頭痛は羞明を伴い,体動で悪化する。
身体診察では,体温37.3℃,血圧112/88 mmHg,脈拍81回/分。意識清明。髄膜刺激徴候はなく,神経学的異常所見もない。尿道カテーテルが留置されている。
前医初診時の一般血液・生化学検査ではWBC 6700/μL, CRP 6.39mg/dL。当科での胸部X線写真を示す(図1)。
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