病院や診療所という「人間×社会」の中で使命と役割を担った組織が,リアリティのある地域社会や関係者の要望を汲み取り,必要な対話をしていくには,何よりもその社会へのまなざしと理解が重要になります(図1・2)。組織としてのコミュニケーション能力のレベルを上げていくとともに,地域や医療サービスの地域や患者さんに向けて仕事をする姿勢が問われてきます。しかし,一般のサービス業と特に異なる点は,提供者と利用者のサービス(=医療)への理解レベルが大きく違うことです。その関係をふまえたコミュニケーションスキルが双方に求められます。一方にとって重要な事柄であっても,もう一方にとっては理解しがたい,あるいは興味のない情報であることもあります。
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