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(4)病院広報誌の企画と発行【2章 「伝える」は広報のエンジン】[特集:患者満足度を上げる院内・院外広報]

No.4727 (2014年11月29日発行) P.41

石田章一 (NPO法人日本HIS研究センター)

登録日: 2016-09-01

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  • 1. 癒しの環境への対応

    従来,患者さんなど来院者への情報提供は,壁面や掲示板に貼り出したポスターで診療内容に関わるものとともに,多くは施設からのお知らせ,案内,注意書きなどでした。その後,施設基準や地域連携など院内表示が義務とされるものが加わり,種類も増えてきています。
    院内の情報掲示は理屈の上では多ければ多いほどよいのでしょうが,ものの見え方についての心理学や精神医療,脳科学の知見では,質・量の節度のない情報掲示は,院内環境の質に影響を与え,ストレスなど心身に影響することが指摘されています。
    施設内に表出する色彩,サインやインフォメーションに使用する文字量・書体,図画,掲示位置などを最適な状態にする必要があるのです(図3)。医療施設の屋内は,サービス環境でもあり,また医療を必要とする人々への対応環境は,最低限の社会的使命といってよいはずです。

      

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