日本呼吸器学会が、『成人肺炎診療ガイドライン2017』を公表した。これまで同学会では、「成人市中肺炎」「成人院内肺炎」「医療・介護関連肺炎」の3つに分けて診療ガイドラインを作成してきたが、それらを1つにまとめ、非専門医にも汎用性の高いものを目指した。
最大の特徴は、高齢者の肺炎が増える中、誤嚥性肺炎を繰り返す患者、疾患終末期や老衰状態の患者に対して、「個人の意思やQOLを考慮した治療・ケア」を優先するよう明示した点だ。
同ガイドラインでは、図のように、「市中肺炎(CAP)」と「院内肺炎(HAP)/医療・介護関連肺炎(NHCAP)」に分けて診療アルゴリズムを提示。
残り1,718文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する