2018年度から始まる新しい「標準的な健診・保健指導プログラム」について検討していた厚生労働省の「特定健康診査・特定保健指導の在り方に関する検討会」(永井良三座長)は6日、随時血糖など健診項目の変更点(次頁表)を盛り込んだプログラム案を大筋で了承した。
プログラム案ではまた、特定保健指導の対象とならない非肥満者の脳・心血管疾患危険因子保有者に対する生活習慣の改善指導を推奨。高血圧や糖尿病、脂質異常症、喫煙習慣は、脳・心血管疾患の発症の危険因子で、食生活や身体活動などの生活習慣への保健指導が疾病の予防・進行抑制に効果があると追加した。
さらに、関係学会の治療ガイドライン等を踏まえ、危険因子ごとに生活習慣改善方法の優先順位を示した上で、保健指導の際の留意点を加えた。
厚労省は関係省令・告示の改正後、夏をメドにプログラムの最終案をホームページで公表。「特定健診・保健指導に携わる方は案を公表した段階で準備してほしい」としている。正式なプログラムは今年度内に通知する予定。