都道府県公安委員会提出用の診断書は、「認知症の専門医または主治医(かかりつけ医)が作成した診断書であって、診断に係る検査結果および認知症に該当しないと認められるかどうかに関する医師の意見が記載されている」ものでなければならないと法令で定められている。警察庁からこの要件を満たす「モデル診断書様式」が提示されている。第1分類と判定され診断書記載を求めてくる受診者は本様式を持参するので、以下「モデル診断書様式」の記載について解説する。なお記載に関するガイドラインおよび記載例が日本医師会の「かかりつけ医向け認知症高齢者の運転免許更新に関する診断書作成の手引き」8)に掲載されているので参照されたい。