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14年来の繰り返す周期的な上気道症状を呈する27歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(154)]

No.4864 (2017年07月15日発行) P.1

生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大田貴弘 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

山内陽介 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

池上亜希子 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2017-07-15

最終更新日: 2017-07-13

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  • 5日前に微熱と嚥下時痛を伴う咽頭違和感に気づき,さらに4日前から39℃台の発熱,口唇アフタ,右前頸部痛も出現したため近医を受診した。抗菌薬の内服と点滴を受けたところ,来院前日には解熱した。13歳頃から毎月同様の症状が出現し,3〜4日で解熱する経過を繰り返しているという。眼症状,陰部症状はない。

    既往歴に膵solid-pseudopapillary neoplasm切除術後(2年前)。家族歴に特記事項なし。

    体温37.1℃,脈拍102回/分,血圧95/62mmHg。右口唇にアフタ(図1)と右前頸部に圧痛を伴う約1cmのリンパ節を認める。咽頭扁桃に異常所見はない(図2)。

    一般血液・生化学検査では,WBC 6000/μL(St 2.5,Seg 48.0),Hb 10.6g/dL,MCV 78.1fL,Plt 69.3×104/μL,CRP 6.5mg/dL,プロカルシトニン0.03ng/mL(0.25未満)。

         

    研修医の診断:家族性地中海熱

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