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特集:変化しつつある乾癬治療の今

No.4761 (2015年07月25日発行) P.17

森田明理 (名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-15

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監修:森田明理

乾癬治療においては,2010年にわが国でも生物学的製剤が使用可能となり,これまでの外用(ステロイド・活性型ビタミンD3),内服,光線療法の3つから,4つの治療へと基軸が変わり,治療のパラダイムシフトが生じた。最も変化したのは,明らかな目標達成に向けた治療(treat to target)が行えるようになり,PASI 90(治療前の皮疹の重症度が1/10になること)が現実的となったことである。さらに,乾癬が全身性炎症性疾患として認識され,その併存症が治療における重要なポイントとなったことから,乾癬治療全体が大きく変貌を遂げようとしている。
しかし一方で,治療選択肢が増え,様々な患者背景や治療歴,重症度,関節炎の有無など,多角的観点から治療法を決定する必要性が出てきて,専門性が必要とされるようになってきた。今後さらに,医療経済面も考慮に入れて乾癬治療にあたる必要があるであろう。

1 乾癬治療のパラダイムシフト─生物学的製剤の登場による早期介入・治療目標の変化
京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学教授 加藤則人

2 全身性炎症性疾患としての乾癬─その併存症と評価の仕方
信州大学医学部皮膚科学教室教授 奥山隆平

3 乾癬に対する光線療法の進歩─医療経済面を考えた治療
名古屋市立大学大学院医学研究科加齢・環境皮膚科学教授 森田明理

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