外保連の山口俊晴会長は3月4日の会見で、2014年度診療報酬改定について、新規要望190件と改正要望143件のうち、採用が前回改定の半数程度のそれぞれ41件、38件にとどまったことを受け、「厳しい改定となった」と振り返った。
山口会長は厳しい改定となった要因として、実質1.26%のマイナス改定だったことに加え、薬価改定財源が診療報酬本体に充当されなかったことを指摘。手術料の見直しでは引上げが19件、引下げが81件で、手術料は改定前の99.42%となった。
一方、病院勤務医の負担軽減策として「1000点以上の手術と処置」の休日・時間外・深夜加算が2倍増となった点を評価。予定手術前の当直免除の実施、交代勤務制か手当ての支給などが要件とされ、算定のハードルは高いが、山口会長は勤務医の環境改善に加え、「働いた分だけ報酬を支払う」ことの徹底を病院経営者に求めた。