【質問者】
下山久美子 浜松医科大学第三内科免疫・リウマチ内科
自己炎症症候群は,繰り返す全身性の炎症をきたす症候群で,多くは発熱がみられ,関節,皮膚,腸,眼,骨などの部位の炎症を伴います。症状としては,感染症や膠原病に類似していますが,病原微生物は同定されず,また,自己抗体や抗原特異的T細胞も検出されません。外国の疾患と考えられていましたが,わが国における症例報告や疫学調査などから,予想外に患者数が多く,臨床医にもかなり認知されてきました。特に臨床の場では,3大不明熱(感染症,悪性腫瘍,膠原病)につぐ,第4の不明熱として注目されています。
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