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症例の分析 文献の考察 実践への手引き 膠原病診療ノート<第5版>

初版から25年。定番書が5年ぶりに改訂!

定価:6,930円
(本体6,300円+税)

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著: 三森明夫(JCHO 東京山手メディカルセンター膠原病科顧問)
判型: B5判
頁数: 698頁
装丁: 単色
発行日: 2024年04月12日
ISBN: 978-4-7849-5340-0
版数: 第5版
付録: 電子版付き

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◆初版から25年。膠原病診療の王道を示し、圧倒的支持を受けるロングセラーの5年ぶりの改訂です!
◆今版では、特に関節リウマチの項目を大幅に追記したほか、その他の項目でも旧版以降の文献を踏まえてアップデート! 最新・最先端の知見を踏まえた実践的治療のノウハウを余すところなく記述しました。
◆病態の推移に対応し、的確な治療を選択していく上でポイントとなる事項を網羅しつつ、きわめて簡潔にまとめています。膠原病以外の疾患との鑑別にも意を尽くした内容で、内科書としても一級品です。

目次

0章 炎症性疾患の初期診療
1.膠原病科に入院する膠原病と非膠原病:炎症性疾患の診断法
2.抗核抗体/antinuclear antibodies(ANA),自己抗体
3.熱と炎症反応

1章 疾患単位を越えた膠原病の諸病態
1.間質性肺炎(interstitial pneumonia,IP)
2.肺高血圧症(pulmonary hypertension,PH)
3.Raynaud現象,皮疹
4.皮膚の血管病変の分類と,皮膚潰瘍の治療
5.膠原病科でみる腎病態と,RPGN

2章 ステロイド薬と他の免疫抑制薬
1.副腎ステロイド(glucocorticoid)
2.免疫抑制薬(ステロイド薬以外)
3.血漿浄化法(plasmapheresis)
4.γグロブリン大量静注療法(IVIG)

3章 全身性エリテマトーデス
1.SLEの診断法,抗核抗体の診断意義
2.SLEの経過と治療計画
3.皮膚病変と日光過敏
4.心病変と肺高血圧症
5.肺病変
6.消化器病変
7.ループス膀胱炎(lupus cystitis)
8.血算異常
9. TTPまたはTMA(thrombotic microangiopathy)(微小血管症性溶血性貧血+消費性血小板減少)
10.ループス腎炎
11.神経精神/neuropsychiatric(NP)SLE
12.眼病変
13.SLE患者が妊娠したときの問題
14.新生児ループス(neonatal lupus syndrome)

4章 抗リン脂質抗体症候群
1.抗リン脂質抗体/APの生理学
2.APSの臨床
3.血栓症一般の危険予測に関する考察(APSに限らない一般論)

5章 血球貪食症候群,TAFRO症候群
1.血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome,HPS)
2.TAFRO症候群

6章 自己免疫性の肝疾患と,IgG4関連疾患
1.自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis/AIH)
2.原発性胆汁性胆管炎/primary biliary cholangitis/PBC
3.IgG4関連疾患/IgG4-related disease/IgG4-RD

7章 Sjögren症候群

8章 多発性筋炎,皮膚筋炎
1.特発性の炎症性筋疾患の臨床病名,病理分類,および診療ガイドライン
2.多発性筋炎/PM,皮膚筋炎/DMの初期診療
3.筋の異常所見を示す鑑別一覧
4.皮膚筋炎の皮膚所見
5.全身合併症の評価
6.治療開始時の脱力とCK値の評価
7.PM,DMの治療
8.PM,DMと悪性腫瘍の関係

9章 強皮症(全身性強皮症)
1.初期診療に必要な総論とSScの分類
2.SScの診断と鑑別
3.SScの病態各論と評価法(皮膚硬化,肺線維症,肺高血圧症,消化器病変,強皮症腎,その他の問題)
4.皮膚硬化の治療
5.臓器病態に応じた治療薬

10章 混合性結合組織病

11章 血管炎症候群
1.血管炎の分類名と総論
2.ANCA関連血管炎と古典的PNの病像
3.高安動脈炎
4.Cogan症候群(大動脈炎,または中小動脈炎を合併することがある耳鼻科疾患)
5.巨細胞性動脈炎[giant cell arteritis/GCA,旧名;側頭動脈炎(temporal arteritis)]
6.Buerger病(thromboangiitis obliterans)
7.クリオグロブリン血症(cryoglobulinemia)
8.IgA血管炎(旧名;Henoch-Schönlein紫斑病)

12章 リウマチ性多発筋痛症とRS3PE

13章 好酸球増多症と好酸球増多症候群
1.末血eosinophiliaの原因一覧
2.HESの治療

14章 Behçet病
1.診断の方法
2.臨床所見の各論
3.特殊型Behçet(遅発する特殊病態)
4.治 療
5.鑑別疾患;ぶどう膜炎の原因,様々な結節性紅斑,Sweet病

15章 サルコイドーシス

16章 関節リウマチ
1.抗CCP抗体とリウマトイド因子(rheumatoid factor,RF)
2.分類基準(classification criteria)または診断基準
3.RAと鑑別を要する疾患の一覧
4.RA関節炎の診察像と画像
5.関節炎の活動性評価法
6.RA関節炎の薬物治療
7.RA患者に生じる肺障害
8.肺以外の内臓合併症
9.Felty症候群
10.RAの血管炎(悪性関節リウマチ)
11.薬以外のRA治療

17章 若年性特発性関節炎
1.小児の特発性関節炎の分類
2.多関節型,少数関節型JIAの治療

18章 成人発症Still病
1.Still病の診断と臨床像
2.Still病の治療

19章 脊椎関節炎

20章 その他の関節症,および痛風

21章 日和見感染症
1.総 論
2.膠原病科における日和見感染症の各論

22章 終 章

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序文

5版 まえがき

本改訂で,各疾患のガイドラインや分類基準,市販薬剤名を2023 年末時点の情報に更新した.RA患者に生じる肺障害(16章-7)は全面改訂した.間質性肺炎,気管支拡張症,細気管支炎の臨床解説と画像を追加し,未解決課題の論点を書き込んだ.自説の披露でなく観察事実の呈示である.非結核性抗酸菌症は,biologics使用時の注意書きでなく独立の項にして,リウマチ医に必要なことを詳述した(筆者は医局の出向病院で喘息と肺一般のほか,結核病棟全床を受け持って以来,一番馴染みのある臓器が肺である).リウマチ肺は関節炎と同等に重い課題である.
筋炎(8章)では,旧版で筋病理に触れなかった不備を正し,8章-1に特発性炎症性筋疾患の病理分類(神経内科の研究成果)を要約して,膠原病科で使われる臨床診断名との関係を記した.
ステロイド薬と免疫抑制薬(2章)では,疾患・病態別ステロイドの使い方(2章-1-4)を新たに設け,2章の中だけで使用法(薬理と経験論)を完結させた.初心者でも,2章の意味を考えて専門施設複数の処方モデル(3章-2-2,10-2,10-4)を見れば,ステロイド治療に自信を持てると思う.
5章に新たにTAFRO症候群を追加し,臨床像と自験例を考察した.
ほかにも今の当科症例と画像を追加した.膠原病診療では(日常疾患の診療と異なり)必要な知識を病歴閲覧,症例報告や集計の文献から得ることが多い.本書で引用した文献は古いものも含めて1940年代に遡るが,今も読む価値がある(と筆者は思う).本書改訂の度に,不要になった情報は削除したが,意義(歴史的意義ではなく実用価値)を感じて残したものが多い.
(当科,と書いたとき国立国際医療研究センター,岩手県立中央病院,東京山手メディカルセンターの区別は概ね略した.画像はすべて自験例である)

2024年3月 三森明夫

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