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ロボット手術、保険適応拡大でも「一気には普及せず」─外保連・岩中会長

No.4901 (2018年03月31日発行) P.10

登録日: 2018-03-22

最終更新日: 2018-03-22

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101学会が加盟する外科系学会社会保険委員会連合(外保連)の岩中督会長は20日の記者会見で、2018年度診療報酬改定で保険適応が拡大するロボット支援下内視鏡手術について「一気に普及することはない」と述べた。ロボット手術の普及や保険点数増に向けては、関係学会のレジストリへの症例登録を増やし、「既存技術と比べて優位性を示せるかどうかが課題だ」と強調した。

今改定では、胃癌など12件のロボット手術の保険適用が決まったが、安全性は認められたものの、既存技術を超える有用性は認められず、腹腔鏡手術と同点数となった。岩中氏は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」の価格や保守点検料、消耗品の材料費を考えると「今の点数では赤字手術になる」と指摘した。

■手術料全体は5.54%のプラス

瀬戸泰之実務委員長は、今改定で手術料が全体で5.54%上がり、378術式で増点となった点を評価。据え置きとなった「手術・処置の休日・時間外・深夜加算」の施設基準(当直人数6人)の緩和は、今後も実現を要望するとした。川瀬弘一手術委員長は、小腸移植術の保険適用を「大きな前進」と歓迎。平泉裕処置委員長は、100cm2未満の創傷処置の加点(45点→52点)が「中小病院、診療所にプラスになる」と述べた。

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