沖縄県の麻疹集団発生に関連して、厚生労働省は11日、「現時点において、MRワクチンの全国的な不足は生じない見込み」と発表した。
沖縄県の発生数は3月の初発例から5月9日までに89例に上る。初発例は台湾から沖縄への観光客で、3月20日に麻疹と診断。その後、当該患者と接触歴のあった者や同じ施設を利用した者を中心に沖縄県内で麻疹患者の発生が続いている。4月以降は沖縄を推定感染地とする麻疹患者が愛知県と川崎市で報告。さらに、この患者からの感染例も報告されている。
同日の厚生科学審議会(麻しん・風しんに関する小委員会)に厚労省は、今年3~8月までの乾燥弱毒生麻疹風疹混合(MR)ワクチンの需給実績と見込みを提示。このうち5月の医療機関への納入量見込みが約20万本、在庫量と出荷量の和は約100万本、6月の医療機関への納入量見込みは約20万本、在庫量と出荷量の和は約120万本となっている。